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これからお話するのは、以前の仕事を捨ててラーメン業界に足を
踏み入れるまでの私の日々、人との出会いの物語です。
なつかしの地 阿佐ヶ谷の店舗に決定
中野区の鷺宮で育った私にとって、この阿佐ヶ谷は中学の学区の隣町。友達と自転車で走り回った
懐かしい場所だった。駅から近く、和風のこじんまりとした造りも気に入った。保証金、造作代は
予算をかなりオーバーしていたが不動産屋の言葉「以前の店は儲けの分配でもめた」と言うほど
良い場所であればいづれ元は取れるはず。
それにその前の貸主は誰でも知っている荻窪の超有名店の阿佐ヶ谷支店だったという(この真相に関しては次回以降にお話します)だけあって厨房等はシロウト目にも使いやすそう。
「看板さえ換えればあとは簡単なリフォームですぐにでも営業できそうだ」 思い切って
この店に決めることにした。